2003年12月08日(月) 00時00分

携帯で気軽にパチリ　公開文書の撮影ＯＫ 狛江市 （東京新聞）

　狛江市は情報公開請求で公開された文書などを、持参したカメラなどで撮影することを可能にした。総務省情報公開推進室は「文書の撮影を認める規定を定めたという自治体は、ほかに聞いたことがない」としている。

　市情報課によると、これまで情報公開された文書などについては、「閲覧」「視聴」「写しの交付」で対応してきた。コピー機などで複写する場合は、職員に写しが欲しい部分を示して頼まなければならず、同課は「利用者がどこを必要としているか知られてしまうことになり、精神的負担を避けるためにもカメラ撮影を認めた」という。

　高性能なカメラ付き携帯電話の普及などで、必要な部分だけを簡単に撮影できるようになり、利用が見込まれることも撮影を認めた理由という。

■ＨＰ上でも簡単に検索

　また同市では、市ホームページ（ＨＰ）上で情報公開可能な文書を一覧表示し、簡単に検索できるようにしている。検索した文書の公開をメールで請求できる制度も昨年二月から実施しており、二〇〇〇年度に八十六件だった公開請求件数が、昨年度は二百五十四件に増えている。

　メールで請求した場合には、インターネットを利用してＨＰ上で文書を公開し市役所に足を運ばずにすむことも可能で、同課は「両方の制度をうまく活用してもらい、多くの市民に市政への関心を持ってもらいたい」と話している。

　　（村山　圭一郎）

http://www.tokyo-np.co.jp/00/tko/20031208/lcl_____tko_____000.shtml