2003年12月08日(月) 19時54分
武富士の武井会長が辞任(日経新聞)
武富士による盗聴事件で同社は8日、武井保雄容疑者(73)が同日付で代表取締役会長を辞任したと発表した。同容疑者から同日申し出があり、臨時取締役会を開催して決議した。会長職は当面、空席とする。清川昭社長が中心となり、社外有識者を加えたコンプライアンス(法令順守)委員会で経営刷新を目指す。
8日の記者会見の冒頭、清川社長は弁護士を通じて入手した武井容疑者からの「盗聴はすべて私が指示したので、私に全責任があるので辞任する」とのメッセージを読み上げた。
武井容疑者は同社に対し批判的な記事を執筆していたフリージャーナリストの電話盗聴を指示した容疑で2日、警視庁捜査二課に逮捕された。同容疑者は逮捕後も容疑を否認し、会長職にとどまっていた。
清川社長は「先に逮捕されている元同社課長、中川一博容疑者(42)も『盗聴の件は会長から指示された』と述べており、会社の組織的な関与はなかった」との立場を崩さなかった。(19:54)
http://www.nikkei.co.jp/news/sangyo/20031208AT1D0805Z08122003.html