2003年12月08日(月) 12時28分

人間ドック料金設定巡り３団体に注意処分・公取委（日経新聞）

　人間ドックを巡り、関連団体が実施施設や病院の料金設定を不当に拘束するなど独占禁止法に違反していたおそれがあるとして、公正取引委員会が3つの団体に対し注意処分をしていたことが8日、分かった。3団体のうち2団体は傘下の病院に契約時の目安「上限価格」を提示していたが、別の一団体は各施設に値引き契約をさせないよう圧力をかけていたとされる。

　人間ドックは医療保険の適用がないため、料金設定は各病院や施設に委ねられている。だが関係者によると、主要病院団体の「日本病院会」と「全日本病院協会」は、人間ドックを実施している病院や健診施設向けに、検査項目ごとの保険点数などに基づいて積算した「上限料金」を契約時の目安として示していた。一方、人間ドックの内容を審査し優良施設を認定している「日本総合健診医学会」は昨夏、全国の優良施設に対し、文書に優良認定の取り消しを示唆するとも受け取れる内容を記載、料金の値引き競争を妨害していたとされる。(12:28)

http://www.nikkei.co.jp/news/shakai/20031208AT1G0800G08122003.html