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インターネットを通じて銃を密売したとして兵庫県警が6月に銃刀法違反容疑で指名手配した米国在住の日本人の男が、約2年間で日本国内の約1000人に銃を売ったとみられることが県警の調べでわかった。県警は大阪、京都府警、千葉、福岡県警など全国23の警察本部と連携し、銃の購入者ら50人から計252丁を押収した。その多くはガンマニアで、会社役員や病院長、大学教授らが含まれていた。
指名手配されたのは米オレゴン州在住の銃販売店経営和田晃三容疑者(44)。銃器類を不法に所持したとして米捜査当局に2月に逮捕され、現在公判中。兵庫県警は裁判終了後に身柄の引き渡しを求める方針だ。
調べでは、密輸は00年秋から昨年9月まで続き、拳銃やライフルを20万〜30万円で販売していた。1000人を相手に計約1億3600万円を得たと県警はみている。
今年7月には県警などが大阪府八尾市の和田容疑者の実家を家宅捜索し、マシンガンなど真正銃5丁と実弾約400発を押収した。
ネットオークションには発射機能がない「半可動銃」として出品されていたが、実際には簡単な溶接を施したり、棒を詰めたりしただけの真正銃で、大半は容易に復元できることが確認された。
モデルガンだと信じていた購入者は罪に問えないが、多くは本物と知っていたと県警はみている。このうち和歌山市の整形外科病院長や徳島県のガソリンスタンド経営会社役員らが逮捕され、大阪市のデザイナー、広島市の区民センター職員らが罰金の略式命令を受けている。さらに大学教授や一部上場企業社員らについて今後書類送検する方針だ。
購入者の多くは観賞目的で自宅に飾るなどしていたといい、押収した銃に実弾を発射した形跡はなかった。
(12/08 03:02)