2003年12月08日(月) 12時03分
放射線照射法の統一を勧告 過照射事故で専門4学会(共同通信)
国立弘前病院(青森県弘前市)の放射線過剰照射事故で、日本医学放射線学会など4学会は8日までに、放射線治療を行っている全国の医療機関に、放射線量の計算方法を統一するよう緊急勧告することを決めた。
4学会は東北厚生局からの依頼で事故調査を進めており、これまでの調査では同病院の医師が、患部周囲への照射量も含めた「パーセント照射法」に基づく計算方法を意図したのに、技師が患部だけを対象とした「センター法」で計算したため過剰照射につながったとして、「意思疎通の不足」が原因と指摘した。
放射線学会によると、照射方法は医療機関や大学によってばらつきがみられ、同様の事故が起きる可能性があるため、多数が採用している「センター法」に統一するよう勧告することを決めた。(共同通信)
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20031208-00000076-kyodo-soci