2003年12月07日(日) 02時02分
人間ドックの値引き妨害 公取委、是正求め注意(共同通信)
人間ドックの内容を審査し優良施設を認定している日本総合健診医学会(JHEP、田村政紀会長)が、値引き契約を問題視して「非常識な料金は看過すべきでなく、優良認定を取り消す」と圧力まがいの文書を全国の優良施設に送り、公正取引委員会から9月「独禁法違反につながる恐れがある」と是正を求める注意処分を受けていたことが6日、分かった。
この文書を受け、警視庁職員の人間ドックを安値で受注した施設が相次ぎ契約を撤回。優良認定も返上させられ、価格競争が妨げられていた。JHEP側は「人間ドックの質を守ろうとした」と釈明した上で、結果的に値引き妨害になったことを認めている。
関係者によると、警察共済組合警視庁支部は昨年、職員約2000人を対象に人間ドックの実施を計画。東京都内を3地域に分けて見積もりを取り、最安値を示した3施設と昨年7月に契約した。料金は1人約2万−3万円で、3万円台後半から4万円前後とされる優良施設の相場より安かった。(共同通信)
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20031207-00000019-kyodo-soci