2003年12月06日(土) 00時00分

「大もうけ」“風水財布”の長者体験談は作り話（ZAKZAK）

　財布の販売で「中国４０００年の風水奥義を凝縮。お金がたまる」などとうたい、創作した虚偽の体験談や根拠のない効果を新聞折り込み広告に記載したとして、公正取引委員会は５日、景品表示法違反（優良誤認）で通信販売業「フジアートグループ」（東京）に排除命令を出した。

　公取委によると、フジアートグループは２００１年１０月ごろから、持ち歩くだけで金運が高まる「風水・五鯉躍（ごりやく）サイフ」を１万６７００円から１万７５００円で販売。

　今年５−６月、全国の新聞折り込み広告に「ジャンボ宝くじが当たった」「競馬で大もうけ」などの複数の「体験談」や、「高周波のエネルギーが発生している」とする中国の科学者の「実験結果」などを記載した。

　しかし体験談のほとんどは自社の創作で、体験談に添付された顔写真はモデルを撮影したものだった。中国の科学者は実在すらしなかった。

　同社は今年８月までにこの財布を約１万９０００個販売し、約３億３０００万円を売り上げていた。

　同社は２００１年１２月、ダイエット効果があると称した指輪の販売をめぐり、東京都から景品表示法に基づく広告表示の改善指示を受けている。

ZAKZAK 2003/12/06

http://www.zakzak.co.jp/society/top/t-2003_12/1t2003120620.html