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新潮社が発行する写真週刊誌「フォーカス」(休刊中)の報道をめぐり、元官房長官の中川秀直衆院議員(59)が、当時の同誌の編集・発行人を名誉棄損容疑で告訴していた問題で、東京地検は4日までに、この元編集・発行人を嫌疑不十分で不起訴処分とした。
「フォーカス」は00年10月25日号と11月1日号、同月8日号で、当時官房長官だった中川氏について、右翼団体幹部との交際疑惑や女性問題などを報道した。中川氏は混乱の責任を取り、同年10月27日、官房長官を辞任した。
その後、中川氏は、自身が覚せい剤を使用していたとの印象を抱かせる報道などについて、「官房長官をやめさせるという政治的意図を持った虚偽の報道で、著しく名誉を傷つけられた」などとして、同誌の編集・発行人を名誉棄損容疑で告訴していた。
一方で、中川氏は、慰謝料や謝罪広告を求めて新潮社などを相手に広島地裁に民事訴訟を起こしており、この裁判は係争中だ。
<中川氏の事務所の話> 検察の不十分な捜査と、新潮社の証人隠蔽(いんぺい)的対応が、不起訴という結果となったと思う。残念ながら、公訴時効完成直前の不起訴決定のため、今後は現在審理中の広島地裁での民事訴訟で真実が明白になると考える。(12/05 06:48)