2003年12月05日(金) 07時00分
新規参入妨害でNTT東日本に排除勧告(日経新聞)
光ファイバー回線を使ったインターネット通信サービス事業を巡り、他の通信事業者の新規参入を妨害したとして、公正取引委員会は4日、NTT東日本に対し独占禁止法違反(私的独占)で排除勧告した。回線網を独占的に持つ同社は自ら行う戸建て向け通信サービスの料金を他の通信事業者への回線貸出料金より不当に安く設定、事実上参入できないようにしていた。
公取委は、非対称デジタル加入者線(ADSL)サービス分野で同社に過去2回警告しているが、行政処分の排除勧告は初めて。
同社は電気通信事業法上、電話網などと同様に光ファイバー網を他の通信事業者に開放する義務がある。公取委によると、同社は自社が提供する光ファイバーサービス「Bフレッツ」の戸建て向け月額料金を、通信事業者向け回線貸出料金より安くし、他社の新規参入を妨害していた。(07:00)
http://www.nikkei.co.jp/news/shakai/20031205AT1G0403B04122003.html