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VTは独立系金融会社のプリヴェチューリッヒ証券と組み、来年3月までに日産の全額出資子会社・静岡日産(静岡市)と、首都圏の2社を買収する予定。買収総額は1000億円規模になる見通し。日産との交渉次第では、買収会社が増える可能性もあるという。
買収後のVTは60車種を取り扱う規模となり、20車程度を扱う従来のディーラーと比べ、品ぞろえで圧倒的な威力を持つことになる。
同社は、ホンダベルノ東海、ホンダプリモ東海を持つ東海地区が地盤で、今年度の連結売上高は333億円(前期比18%増)、連結経常利益で8億5000万円(同135%増)を見込む大手。
VTの日産子会社買収は、メーカーが系列子会社で自社製品を売るという従来の構図を根本から覆すきっかけになりそうだ。
かつて600万台(軽自動車を除く)を維持してきた日本の自動車市場は長引く不況から、いまや400万台規模まで縮小。将来の少子化で一層、市場は冷え込むと予測される。
デフレ不況で、低価格路線が定着しつつあり、ディーラーの利益率も低下する傾向が続いている。
国内のシェア4割を握るトヨタをのぞき、日産、三菱自動車、マツダなどは車種数の見劣りからシェアはジリ貧状態で、ホンダでさえも今年、人気車種が出なかったことから、販売台数が前年比2割減という厳しい結果に見舞われた。
このような背景もあり、VTは、先陣を切る形で系列を超えた販売網構築に活路を見いだしたとみられる。
ZAKZAK 2003/12/05
http://www.zakzak.co.jp/society/top/t-2003_12/1t2003120521.html