2003年12月05日(金) 11時27分
千葉・流山市、採用試験で市内在住者に120点上乗せ(読売新聞)
千葉県流山市が昨年度の一般行政職採用試験の1次試験で、市内在住の受験者全員に点数を上乗せし、市外からの受験者全員が1次試験で不合格になっていたことが5日、分かった。
市によると、1次試験は昨年9月22日に行われ、一般行政職には282人が受験した。教養試験、専門試験、適性検査からなり、受験者の最高点は452点。市内在住者には実際の点数に一律120点を上乗せし、合格した40人全員が市内在住者だった。この措置は受験者には知らされず、最終的に6人が採用された。
関係者の話では、当時の市長と助役らが相談して加点を決めたという。市内在住者への上乗せは今年度は行われず、1次試験合格者の内訳は市内9人、市外22人だった。
総務省公務員課は「地方公務員法は、受験成績などに基づいて職員任用を行うよう定めており、市内在住者に限って加点するのは不適正」としている。
流山市の鈴木孝夫総務部長は「市民の雇用の場を広げるためだった」と説明。井崎義治市長は「昨年度の受験者には文書でおわびしたい」と話している。(読売新聞)
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20031205-00000504-yom-soci