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ジェイアール東海バス(本社・名古屋市)の名古屋駅発東京駅行きの高速バスが静岡県吉田町の東名高速道路で11月、停留所を誤って通過し、加速車線や進入路をバックで逆走した問題で、国土交通省中部運輸局は5日、同社のバス1台を同日から20日間の使用停止とする行政処分を下すとともに、輸送の安全確保を命令した。
同社は昨年、名古屋駅—新宿駅新南口間を走る高速バスの酒気帯び運転事故で、同路線の運行が75日間停止された。同運輸局は2年続けて安全に問題があったとして、警告で済むはずの今回の処分を営業車の使用停止処分とした。
同社は逆走が発覚した際、高速のバス停を通過したら最寄りのサービスエリアや次のバス停まで進み、会社側の指示を受ける社内規定があると説明。しかし、運輸局が監査したところ、トラブル発生時の具体的な処置を決めたマニュアルなど文書類はなく、口頭での注意も徹底されていないことが分かった。このため運転者に対する指導・監督が不十分と判断、安全確保命令を出し40日以内に改善策を報告するよう求めた。
また、逆走した運転手らが過去に運転免許を失効させたまま乗務していたのに、「免許失効ゼロ」とする報告をした問題については、厳重注意とした。
5日午前、中部運輸局愛知運輸支局(名古屋市中川区)で、処分書を受け取った吉川公行社長は「処分を重く受け止め、信頼回復に努めたい」と話した。
(12/05 11:18)