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神奈川県藤沢市の江の島。江島神社の参道にあった『片岡鶴太郎美術館』(5月に閉館)に桜井被告は関与していた。
同館の土地(約150平方メートル)は平成11年、「湘南美術館」が購入し、12年10月、数億円という鉄筋コンクリート2階建ての建物を新築。翌年11月、鶴太郎さんの絵画など約100点を展示し、オープンした。
社長は桜井被告の元夫人(今年、離婚)が務め、同被告も役員だった。「絵画は約6000万円で桜井氏が購入。館長は夫人だったが、桜井氏が実質オーナーだった。ただ、鶴太郎さんと桜井氏には個人的関係はなかったようだ」(関係者)
付近の住民は「盛大なオープニングには鶴太郎さんも挨拶した。元ボクサーの畑山隆則さんや松村邦洋さんも顔を見せた」と話す。
桜井被告は「マスコミや芸能人への投資が何百倍もの儲けを生む」との哲学から、テレビなどに積極的に露出。女性誌には「収録で来たSMAPの香取慎吾君はスジがよかった」と話し、「『彼とは仲がいい』と自慢していた」(知人)。
桜井被告が実質的なオーナーだった『鶴太郎美術館』=神奈川県藤沢市 福岡県出身の桜井被告は診療所事務長や米軍払い下げ品の個人輸入販売を経て、27歳の時、「幼い頃から鍵を開けるのが得意だった」と鍵ビジネスの起業を決意。8年には、日本初という鍵師養成学校を都内に開き、翌年には鍵会社チェーンの経営に乗り出した。
養成学校は以前から「卒業生を1000人出したら閉める」と話していた通り、12年に閉校、14年には社長の座も降りた。同社は「当初から『事業が軌道に乗ったら会社は誰かに任せる』と話していた」と説明する。
染谷さんとは取材を通じて知り合い、著書『鍵の聖書』では桜井被告の会社を「理想の鍵屋」と紹介したが、ある知人は証言する。
「『鍵の図鑑』なる本を作るため、染谷さんは桜井氏から170万円を受け取ったが、本は出版されなかった。また、『歌舞伎町アンダーグラウンド』で、桜井氏の過去のタブーを暴露し、2人の仲は崩れたようだ」
桜井被告とは別に死体遺棄容疑で逮捕された男2人は警視庁東京水上署捜査本部の調べに、「頼まれて捨てた」と供述。捜査本部は引き続き3人を追及し、全容解明に全力をあげている。
ZAKZAK 2003/12/05