悪のニュース記事

悪のニュース記事では、消費者問題、宗教問題、ネット事件に関する記事を収集しています。関連するニュースを見つけた方は、登録してください。

また、記事に対するコメントや追加情報を投稿することが出来ます。

記事登録
2003年12月04日(木) 22時03分

「矛盾、今も説明できない」 辻元被告、公判で心情吐露朝日新聞

 政策秘書の給与を国からだまし取ったとして詐欺罪に問われた社民党の元衆院議員辻元清美被告(43)の公判が4日、東京地裁であった。被告人質問で辻元元議員は「政治を変えたいと強く思う一方で、なぜ旧弊そのままに名義借りをしてしまったのか、その矛盾を今も説明できない」と話した。発覚時点の記者会見で全面否定したことについては「取り繕おうとして、引っ込みがつかなくなった」と語った。

 元議員は、名義借りのきっかけについて、共犯の罪に問われた土井たか子前党首の元政策秘書五島(本名・渡辺)昌子被告(66)の勧めだったと説明。中谷雄二郎裁判長が「他の議員もやっているからと聞いたそうだが、それはあなたの政治姿勢に合わないのではないか」とただすと、「だからこそ余計に悪いと思う」と言葉を詰まらせた。

 一方で、検察側の冒頭陳述の一部を強く否定。故・中島洋次郎議員の給与詐取事件が発覚した当時、元秘書から「やめた方がいい」と言われたのに継続したとされた点について「元秘書からそういう申し出はなかった」と述べた。将来については「裁判を受けている身で、考える余裕がない」と答え、時折感情が高ぶって涙をぬぐう場面もあった。

 また、弁護側の情状証人として午前中に出廷した渡部恒三前衆院副議長は、現行制度で試験を経ずに政策秘書の資格を得るには10年以上の秘書経験などが必要なことに触れ、「1、2年生の議員は一番頼りにしているスタッフを登録できない」と制度の不備を指摘した。

(12/04 22:03)

http://www.asahi.com/national/update/1204/013.html