2003年12月04日(木) 07時00分
部落差別はがき相次ぐ、脅迫容疑で捜査(日経新聞)
部落解放同盟東京都連合会の関係者宅などに今年5月から、部落差別を助長するはがきが連続して百通以上届いていることが3日、同連合会などにより分かった。同連合会は同日、都内で「真相報告集会」を開催、警視庁浅草署も脅迫容疑で捜査を始めた。
はがきによる嫌がらせの現在までの被害者は十数人になるという。はがきは被差別部落出身であることを中傷したうえで現在の住所からの引っ越しを強要するものや、勝手に同連合会の関係者名を名乗り電力会社あてに電気を止めるよう求める内容のものもある。
文面には「殺す」「死ね」などの激しい言葉も多くみられ、同連合会は「悪質さ、卑劣さにおいて前代未聞の最悪の差別事件」としている。集会で同連合会の福田耕作委員長は「差別が犯罪であることを確認し、被害者を救済しなければならない」などと話した。
警視庁浅草署には10月末に被害者の1人が告訴状を提出、受理された。(07:00)
http://www.nikkei.co.jp/news/shakai/20031204AT1G0301T03122003.html