2003年12月04日(木) 14時40分
探偵側への報酬も指示 武富士会長の武井容疑者(共同通信)
送検のため警視庁を出る、武井保雄容疑者を乗せたとみられる車=4日午後
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武富士による盗聴事件で、盗聴を実行していた「アーク横浜探偵局」に支払う報酬について、会長の武井保雄容疑者(73)が、元渉外担当の中川一博容疑者(42)に対し「費用を削ればそこから(盗聴が)漏れる」と話していたことが4日、分かった。
警視庁捜査2課は、武井容疑者が、違法行為が発覚するのを防ぐため盗聴費について指示していたとみている。
警視庁は同日、電気通信事業法違反容疑で武井容疑者を送検した。
関係者によると、盗聴に対する報酬は交通費などの経費を含め、1日当たり20万円程度だったが、中川容疑者は「アーク横浜探偵局」代表の重村和男容疑者(57)と交渉して15万円に減額。武井容疑者に報告したところ、同容疑者は報酬を削減しないよう指示したという。
中川容疑者は業務上横領事件の公判で、盗聴には総額で約3000万円かかったと証言している。(共同通信)
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20031204-00000107-kyodo-soci