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中小企業に法外な高金利で貸し付ける「システム金融」事件で摘発された大阪のヤミ金融グループの組織形態や顧客管理の方法、摘発逃れの口実などが、指定暴力団山口組五菱会系のヤミ金融と酷似していることが4日、大阪府警生活経済課の調べで分かった。両組織に直接の接点はなく、府警は、悪質業者の間にヤミ金融のノウハウを指南するマニュアルが行き渡っている可能性があるとみて調べている。
また、府警は同日にも、システム金融グループの実質経営者、三舩善信被告(36)=出資法違反罪などで起訴=を、個人客向けの「090金融」を営んだとして同法違反容疑などで再逮捕する。三舩被告は全国二十数店を統括していたらしい。
三舩被告の090金融の組織はピラミッド型で、大阪、東京、名古屋にある顧客管理部門を「センター」と呼び、傘下の店舗に多重債務者の情報を流して客を勧誘。「警察に事情を聴かれたら『入ったばかりのアルバイトです』と答える」などと言い逃れを指示するマニュアルもあり、府警は押収して分析を進めている。
こうした形態は、警視庁などに摘発された五菱会系ヤミ金融の実質経営者、梶山進被告(54)=出資法違反罪で公判中=が展開した手法に酷似。五菱会の場合も、梶山被告を頂点に側近らが管理する数カ所の「センター」が存在。各センターは顧客情報を管理し、10〜30店舗を束ねていた。警察への対応についても「『新宿でスカウトされたばかり』と言え」などとマニュアル化されていたという。【麻生幸次郎】
[毎日新聞12月4日] ( 2003-12-04-15:00 )
http://www.mainichi.co.jp/news/flash/shakai/20031204k0000e040077000c.html