2003年12月03日(水) 00時00分
オレオレ詐欺 警官名乗り詐取/沼津(朝日新聞・)
警官名乗り182万円詐取
沼津40歳代の主婦被害 家族を装い現金の振り込みを要求する「オレオレ詐欺」が県内でも相次ぐ中、沼津市の40代の主婦が警察官や弁護士を名乗り、交通事故を装った詐欺の被害に遭っていたことが2日、分かった。
沼津署によると、1日午後11時50分ごろ、この主婦の自宅に「沼津署のセキネ」と名乗る男から電話があった。男は「ご主人が交通事故を起こした。相手の同乗者がけがをし、入院費と示談金を支払えと言っている。ご主人にかわります」と電話をかわった。次に出た相手はすすり泣くばかりで話をせず、その後、広島県で弁護士をしているという男から、「示談金と入院費182万1千円を銀行に振り込んでください」と言われたという。
主婦はこの話を信じ込み、同日午後1時過ぎに、沼津市内の銀行の現金自動出入機(ATM)から、指定された県外の金融機関の口座に同額を振り込んだ。主婦がその後、夫の携帯電話に電話したところ、事故には遭ってないことがわかり、2日に沼津署に被害届を出した。沼津署に「セキネ」という警察官はいないという。
振込金は主婦が振り込んだ約10分後には、都内の別の信用金庫から引き出されていた。犯人は複数と見られ、20代くらいの若い男の声だったという。同署は「類似の電話があっても家族に連絡をして確認をとってほしい」と注意を呼びかけている。
(12/3)
http://mytown.asahi.com/shizuoka/news02.asp?kiji=9998
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