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病院側は「出血量を把握するのが遅れ、輸血が対応できなかった」と女性の家族に謝罪。手術中の一時的な血圧低下が原因で低酸素脳症を起こしたことや、医師らの連携ミスがあったことも認めた。
病院の説明によると、女性は約二年前に同病院で直腸がんの一種、悪性黒色腫の摘出手術を受けた。今年初めになって再発が見つかり、四月に入院、五月十二日に手術を受けた。
手術は外科の教授ら医師四人のチームで執刀。千二百ミリリットルの血液を準備していたが、手術中に約六千六百八十ミリリットルの出血を起こした。
急激に血圧が低下した結果、低酸素脳症で脳死に近い状態となり、現在も入院中。輸血量は約三千七百四十ミリリットルだった。
家族側の関係者によると、病院は手術前「比較的簡単な手術」などと説明。手術直後は「予想より出血が多かったが、仕方ない出血だった。腫瘍(しゅよう)が思ったより大きかった」などとし「治療費は病院が負担する」と話していたという。
病院側は当初から非を認め家族にわびたとしているが、家族側の関係者は十一月下旬になって初めて謝罪を受けたとしている。
東京女子医大第二病院は二十の診療科を持ち、病床数は約四百。東京都から、入院を必要とする重症患者らに対応する二次救急医療機関に指定されている。
■予想しない出血
東京女子医大第二病院の話 非常に珍しい症例で、手術も困難なものだった。予想もしない大量の出血があり、止血の処置が遅れてしまった。院内の輸血部との連絡を取ったが、間に合わなかった。手術直後に家族にはおわびし十一月下旬にもあらためて謝罪した。
http://www.tokyo-np.co.jp/00/sya/20031203/eve_____sya_____009.shtml