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事が発覚したのは、試験翌日(1日)、複数の受験者から「トヨタの練習問題とまったく同じ問題だった」との苦情や問い合わせが国交省に寄せられたからだった。
同省によれば、漏えいしたのは、問題を事前に審議する検定専門委員だったトヨタ本社のアフターマーケット本部担当課長(42)。自らがチェックを委託された38問を同社の整備士教育担当者に見せていたという。
結果、同社から全国の系列ディーラーに配布された練習問題約130問の中に、ほぼ同一の問題38問が含まれていた。
課長は、同省の調査に「問題を技術的に検討するため、トレーニング担当者には見せたが、受験者に渡るとは思わなかった」と釈明している。
昨年度から始まった一級検定は合格率3.6%の難関試験で、合格者の多いメーカーやディーラーにはPRポイントになる。今年の受験者は7317人で、うちトヨタ系列は約3400人。合否の発表は12日だが、同省は事前に問題を入手した受験者の合格を無効とする処分を検討中で、まじめに勉強していた整備士には、極めて迷惑な結果となりそうだ。
ZAKZAK 2003/12/03
http://www.zakzak.co.jp/society/top/t-2003_12/1t2003120317.html