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2003年12月03日(水) 17時47分

盗聴を警戒、月に何度も業者呼ぶ 逮捕の武富士元専務ら朝日新聞

 大手消費者金融「武富士」会長の武井保雄容疑者(73)らによる盗聴事件で、元専務の小瀧國夫容疑者(61)=電気通信事業法違反の幇助(ほうじょ)容疑で逮捕=が在職中、東京・新宿の武富士本社の役員室が盗聴されていないかさかんに警戒していたことが、関係者の話でわかった。警視庁は、小瀧容疑者らが自分たちで盗聴をしていたため、逆に盗聴されることを心配していたとみている。

 関係者によると、主に警戒していたのは本社社屋10階にある役員室。11階の会長室も盗聴器が仕掛けられていないか点検することもあったという。会長の決裁を受ける時や重要問題の打ち合わせをする時は会長室を使っていた。常に部外者の立ち入りには気を使い、11階のエレベーターは暗証番号を押さなければ止まらない仕組みだった。一般の社員は秘書課の許可を得なければ入れなかったという。

 小瀧容疑者は月に何度も専門の業者を呼んで、役員室を点検させていたという。事情を知る元社員の一人は「『盗聴は簡単にできる』という認識があったのだろう」と話す。

 小瀧容疑者から盗聴案件を引き継いだとされる元課長の中川一博容疑者(42)=同法違反容疑で逮捕=の供述によると、重村和男容疑者(57)経営の「アーク横浜探偵局」から持ち込まれた盗聴内容を録音したテープは、会長室内の「決裁室」と呼ばれる個室で、武井会長と2人だけで聞いたとされる。

 重要な部分だけを聞くこともあれば、すべて聞くこともあった。中川容疑者が内容の概要を報告するだけで済ませることもあったという。(12/03 17:47)

http://www.asahi.com/national/update/1203/027.html