2003年12月03日(水) 08時57分
人気音楽サービス、IT管理者にとってはただの頭痛の種(ZDNet)
米Apple ComputerのiTunesやNapsterといったデジタル音楽サービスが成功する影で、企業などのコンピュータネットワークの負荷が増大している実態を受け、こうしたソフトを制御する新世代のツールが登場している。
ネットワークトラフィック管理企業のPacketeerは12月2日、合法的なデジタル音楽サービスと無料P2Pサービスの利用をネットワーク管理者が制御できるソフトのアップデート版をリリースした。
今回のリリースは、iTunesやファイル交換サービスのKazaaなどを職場で利用する従業員が急増したため、顧客から強い要望があったことを受けたものだと、Packeteerのマーケティング担当副社長ヤンシー・リンド氏は説明する。
新ツールは、Kazaaなどのファイル交換ソフトのトラフィックを遮断あるいは減速させるツールを基盤としている。
Packeteerのアップデートは、ファイル交換サービスのブームをコントロールする上で、著作権者と企業のネットワーク管理者の積極性に大きな開きがあることを浮き彫りにしている。iTunesなどの音楽ストアはレコード会社にとって、海賊版の問題を解消してくれる存在だ。一方ネットワーク管理者にとってこれは、企業アプリケーション用の帯域幅を食いつぶす無許可のソフトが一つ増えただけにすぎない。
Packeteerの顧客とニュースレター読者177人を対象に行った調査で企業のIT管理者は、大容量のマルチメディア添付ファイルやストリーミングメディアなどの娯楽メディアがウイルスとスパムに次ぐネットワークの頭痛の種になっていると回答した。(ZDNet)
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20031203-00000005-zdn-sci