2003年12月02日(火) 20時22分
ハンセン病啓発パネル展開催 益田市の市人権センターで /島根(毎日新聞)
「大きな声にのみ込まれず小さな声が届く社会に」をテーマに、ハンセン病啓発パネル展を益田市須子町の市人権センターが開いている=写真。8日まで。
人権週間(4〜10日)にちなむ開催。鳥取県倉吉市の市民団体が国立ハンセン病療養所長島愛生園(岡山県)などで撮影した収容所跡などの写真23枚。さらに益田地域同和問題啓発推進協議会が今年10月に愛生園を視察した際に撮った歴史館、納骨堂、「人間回復の橋」の写真を展示した。
1929年から各都道府県で始まったハンセン病患者をゼロにすることを目的とした無らい県運動から96年のらい予防法廃止まで年表でたどり、元患者の苦難の歴史を紹介。病気に対する差別、偏見を「告発」している。
同センターの石田佳夫館長は「熊本県の黒川温泉であった元患者宿泊拒否問題など根強い偏見と認識不足に強い憤りを感じる。問題解決は知ることから。多くの人たちに見てほしい」と話している。 【神門稔】(毎日新聞)
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20031202-00000004-mai-l32