2003年12月02日(火) 21時35分

市長と直接、議論や意見交換　向日市 ＨＰ「会議室」スタート（京都新聞）

ホームページに新設した「市長との会議室」で寄せられた発言に目を通す久嶋市長（向日市役所） 　 　京都府向日市は、市のホームページ（ＨＰ）で久嶋務市長と市民が直接、市政課題などをテーマに議論や意見交換できる「市長との会議室」の運用をこのほど始めた。ＨＰには今月１日の開始から２日の間に、約１０本の受信があり、久嶋市長自らが返信している。「『会議室』は始まったばかりだが、試行錯誤を繰り返して利用しやすいようにし、住民らの意見に耳を傾けたい」としている。
　「市長との会議室」はインターネットの双方向性を活用し、市民参画の一層の充実を図るのが目的。１１月１５日からネット上の会議に参加する登録者を募集し、市長を含む４４人で今月１日から試験運用を始めた。登録者は市内と市外の割合が３対１で、市秘書広報課では「地域や世代を超え、市長と意見交換できる場」として設置の効果に期待している。
　登録者から寄せられているのは、会議室の開設を祝う内容が多いが、早くも会議室の進行方法について提言する声もあった。久嶋市長は「まちづくりや合併問題、教育、福祉などいろんなテーマがある。最初はこちらからテーマを決めて本格的な議論をするきっかけにしたい」と意欲的だ。
　会議の画面に出てくる登録者の発言は匿名のハンドルネームとなる。久嶋市長は「危険もはらんでいるが、市役所に足を運べない世代の人たちの声に耳を傾けることができる貴重な場。運営方法は今後、試行錯誤を繰り返して柔軟に対応したい」と話している。 （京都新聞）

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20031202-00000084-kyt-l26