2003年12月02日(火) 19時10分
機密経費全庁で8割減 検察の調活費公開(共同通信)
飲食費などへの流用が指摘される検察庁の調査活動費(調活費)のうち、機密性が特に高いとされる「特例払い」の2002年度の支出は、全国59検察庁のすべてで、疑惑が内部告発される前の1998年度と比較して約8割以上減少していたことが、共同通信社が請求した情報公開などで2日分かった。
法務省は急減の理由について「公安情勢の変化に伴い、外部協力者への謝金からコンピューターネットワーク整備費などにシフトしたため。不正流用はない」と説明するが、支出先や目的などの明細はすべて黒く塗りつぶされていた。
1日仙台地裁で言い渡された調活費情報公開訴訟判決は、過去の検察の不正流用を認定している。「調活費は100パーセント裏金」などと告発を受け、調活費の減額を組織的に図った実態が一層浮き彫りになった。(共同通信)
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20031202-00000195-kyodo-soci