2003年12月01日(月) 11時54分

＜地上デジタル放送＞東京、大阪、名古屋の一部地域で始まる（毎日新聞）

　テレビの地上デジタル放送が１日午前１１時、東京、大阪、名古屋の一部地域で始まった。午前１０時半から東京都内のホテルで小泉純一郎首相、麻生太郎総務相、海老沢勝二・ＮＨＫ会長、日枝久・日本民間放送連盟会長ら約９００人が出席して記念式典が行われ、各局幹部やアナウンサーらによるカウントダウンとともに、ＮＨＫと民放それぞれの特別番組が大画面に映し出された。

　式典ではまず、放送事業者とメーカー、地方公共団体などによる地上デジタル推進会議（議長、山口信夫・日本商工会議所会頭）の総会が開かれ、地上放送デジタル化の成功と受信機の普及に向け、関係者が一体となって努力することを確認。小泉首相が「テレビが大きく進化する歴史的な日。全国に普及させ、国民一人一人が良さを実感できるよう政府は支援していく」、麻生総務相が「（地上デジタルを）やってよかったという結果を出したい」とあいさつした。

　地上デジタル放送は、混信対策が済んだ地域から徐々に受信可能になるため、１日時点で受信できるのは関東、中京、近畿の１２００万世帯とケーブルテレビで受信可能な７１０万世帯。０４年末までに水戸、岐阜、富山、神戸の４地域、０６年末までにその他地域でも放送が始まり、１１年までに全国で受信可能になり、現行のアナログ放送は同年７月に終了する予定になっている。【中島みゆき】（毎日新聞）

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20031201-00001037-mai-soci