2003年11月30日(日) 00時00分
内部告発メール漏らす/県の職員、施設側に(朝日新聞・)
アドレスで通報者特定 県中東遠健康福祉センターの男性職員(46)が今年5月、県西部の特別養護老人ホームで働く職員からの不正を告発するメールを施設側に漏らしていたことが29日、分かった。施設職員は県の公式ホームページあてに匿名でメールを送ったが、メールアドレスから本人と特定された。内部告発の事実が漏れたことで、施設職員は「同じ職場で働きにくくなった」と、県の対応を批判しているという。
県健康福祉部によると、施設職員は5月1日、自分が勤める施設で県の補助金が不正に使用されているという内容のメールを送った。メールを受け取った同部は、管轄する中東遠健康福祉センターあてにメールを転送、事実確認を求めた。
ところが、同センターの男性職員はメールで内部告発があったことを施設側に伝えたうえ、メールのコピーを同施設にファクスで送った。メール自体は匿名だったが、ファクスに記されたアドレスが施設職員のものだったため、告発者が特定されたという。
県の調査に対し、同センターの男性職員は「アドレスから特定されるとは思わなかった。深く考えずにメールを見せてしまった」と話しているという。
岡本博夫・県介護サービス室長は「内部告発の情報はもっと慎重に扱うべきだった。メールアドレスも個人情報だという意識を徹底させたい」と話している。
(11/30)
http://mytown.asahi.com/shizuoka/news02.asp?kiji=9984
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