2003年11月30日(日) 22時00分

不正口座利用が急増、盗難通帳悪用は減少・全銀協調査（日経新聞）

　銀行の預金口座が犯罪など不正行為に利用されるケースが急増している。全国銀行協会が183銀行を対象に実施したアンケート調査によると、銀行が7—9月に口座利用の停止や強制解約などの措置をとった件数は3613件で、4—6月の996件から大幅に増えた。ヤミ金融業者への返済金やいわゆる「オレオレ詐欺」の振込口座に使われる例が目立った。

　全銀協は「専門チームを設置するなど取り組み強化の動きが各行に広がっている」と指摘している。

　一方、通帳が盗まれて預金を引き出される被害は減少傾向を示している。顧客からの申し出は2002年度に約1300件あり、被害額は42億円だったが、今年4—9月は400件余りで、被害額も15億円を下回った。「各行が支店窓口での本人確認や顧客への注意喚起を進めた成果」と全銀協は説明している。(22:00)

http://www.nikkei.co.jp/news/keizai/20031201AT1F2802530112003.html