2003年11月29日(土) 02時02分
HIV理由に通園拒否 甲府の私立保育園(共同通信)
甲府市の私立相川保育園(山本元家園長)が昨年3月、エイズウイルス(HIV)感染者の親を持つ幼児の通園を拒否していたことが28日、分かった。
保育園側は事実関係を認めた上で「特殊な病気で社会的な偏見もある。ほかの保護者に知られた場合、納得のいく説明が難しく、子供のためにもよくないと思った」としている。
甲府地方法務局は「事実関係を把握し、適切な対応を考えたい」としている。
複数の関係者の話を総合すると、幼児は昨年2月、同保育園に入園した。親はHIV感染者だが幼児は感染していない。3月初旬、保育園側が幼児の関係者に対し、親がHIV感染者であることを指摘した上で「もう来ないでほしい」と通告した。
この中で保育園側は「HIVの子供のために特別なクラスや保育士はいない」「このことがほかの親に分かったら、みんな出て行ってしまう」などと通園拒否の理由を説明したという。(共同通信)
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20031129-00000013-kyodo-soci