2003年11月29日(土) 00時00分
「オレオレ詐欺」被害額5600万円に(朝日新聞・)
電話で家族などを装い、高齢者から現金をだまし取る「オレオレ詐欺」事件が増え続けている。県警によると、28日までの発生件数は未遂を含め120件(被害総額約5600万円)にのぼり、いずれも未解決だ。
特に最近2週間で、30件以上発生。同日、中林英二本部長は県議会の一般質問に対し、「犯人の手口は巧妙なだけでなく、足がつかない他人名義の架空口座を振込先に指定する例が多い」と、解決の難しさを答弁した。
県警捜査2課によると、犯人が指定する架空口座は、インターネットで2万円ほどで売買され、「口座屋」という専門業者もいるという。
架空口座はオレオレ詐欺のほか、アダルトサイトなどをかたった架空の利用料請求や、ヤミ金融などにも利用され、犯罪の温床になっているという。
県警は11月に入り、各金融機関に、「オレオレ詐欺」と見られる不審な入金を発見したら、入金先口座を凍結するよう申し入れた。また、窓口で高齢者が高額の送金を依頼したら、声をかけるよう依頼しているという。
だが、入金直後に引き出されたり、被害者がコンビニなどの現金自動出入機(ATM)から入金したりしたら、防ぎようがないのが現状だ。
27日には東町の男性(76)が、28日には麻生町の女性(77)が、それぞれ孫を名乗る男から電話で現金の振り込みを依頼され、約140万円と75万円をだまし取られたとの届けが警察署にあった。捜査2課は「振り込む前に家族に相談するなど、落ち着いて対処して欲しい」と呼びかけている。
(11/29)
http://mytown.asahi.com/ibaraki/news02.asp?kiji=6689
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