2003年11月28日(金) 00時00分
「オレオレ詐欺」被害 県警注意よびかけ(朝日新聞・)
息子や孫を装って電話をかけ、交通事故の示談金などの名目で多額の金をだまし取る「オレオレ詐欺」が県内でも多発している。県警によると、5月から今月26日までで未遂に終わった26件を含めて36件にのぼり、被害額は計935万円。不審な電話がかかってきたら「まず疑ってかかること」と、県警は注意を呼びかけている。
県警によると、9月までは月に1〜5件の発生だったのが、10月は9件、今月(26日現在)は20件と増加傾向にある。
「オレだけど、交通事故を起こして修理代がいる。相手の口座に振り込んでくれ」などと金を振り込ませるほか、警察官を装って示談を勧める手口もある。借金返済や中絶費用名目の要求もあったという。
27日にも未遂のケースが発生。広島市安佐北区の60歳代の女性宅に、男の声で「ばあちゃん、オレだけど」と電話があった。新聞などの報道で「オレオレ詐欺」を知っていた女性が、孫とは違う名前で呼びかけたところ、相手がその名前を反復したため、女性は電話を切ったという。
そのほかにも「事故の場所を教えてくれ、行くから」「生年月日を言ってごらん」などと尋ねると、相手が急に電話を切った例もあるという。
県警は、電話がかかってきたら(1)名前を呼ばずに「あなたは誰」と問いかける(2)すぐに本人や職場に確認の電話を入れる(3)警察などに相談する、などの対応を呼びかけている。
(11/28)
http://mytown.asahi.com/hiroshima/news02.asp?kiji=3405