2003年11月28日(金) 00時41分
<不登校>校長らが女生徒宅に80万円 埼玉の中学校(毎日新聞)
埼玉県岩槻市立川通中学校で昨年12月、当時2年生だった不登校の女子生徒(14)の母親(41)を菅野俊一校長と担任教諭が訪ね、現金80万円を渡していたことが27日、分かった。母親は不登校の原因が担任にあると主張し、学校側に公の場での謝罪と賠償金などを求めていた。菅野校長は同日夜、臨時保護者会で「指導に不適切な点があった」と謝罪した。現金は母親が翌月、全額を返した。
校長によると、生徒は小児神経症のため年間20日程度、校内の「相談室」に登校していたが、昨年10月から登校しなくなった。同級生に相談室まで給食を運んでもらっていた生徒に担任の女性教諭が「お客さん気取りでいいの? 教室に取りにきなさい」などと言ったという。
母親は、菅野校長に看病のため会社を解雇された損害賠償金30万円、担任に通院費など40万円を求める内容証明を送付。その後、校長らが現金を持ってきた。菅野校長は現金は担任が用意し、自分のポケットマネーで補てんしたと説明している。【斎藤広子】(毎日新聞)
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20031128-00000124-mai-soci