2003年11月27日(木) 14時04分

美容器具購入　高額ローンに各大学など注意呼びかけ（熊本日日新聞）

　熊本市内のエステティックサロンでアルバイトをしている女子大生や店に誘われた友人らが、美容器具などを買って高額のローンを抱えるケースが出ている。相談を受けた大学や同市消費者センターは注意を呼びかけている。

　大学や相談した学生によると、知人から誘われて同市内のエステサロンに行ったのをきっかけに、アルバイトを始めた。友人などを店に招いて化粧品や美容器具の購入に結び付けば、一定額ごとに時給がアップしていく仕組みで、二十〜三十人の友人を誘ったという。

　中には利子を含め百万円近いローンを抱えた学生も。大学によると「次々に友人を誘ってしまった。友だちをなくすのが怖くてやめた」と話す学生もいるという。

　同市の私立大が十月ごろ、学生からの相談をきっかけに学内を調べたところ、十五人ほどにそれぞれ数十万円のローンがあった。同市消費者センターには四月以降、この大学の学生などから数件の相談があり、未使用の商品について解約の手続きを取ったケースもあった。

　情報を受けた各大学は、学内の掲示板などで注意を呼びかけており、別の私立大でもこれまで四、五人の学生から相談を受けた。

　同市消費者センターは「法的に問題はなくても、結果的に学生に高額のローンを抱えさせることに道義的責任はあると思う」と話している。

　取材に対して、このサロンは「学生のアルバイトを禁止したい。商品には自信を持っているが、高額の購入にならないよう今まで以上に注意する」と答えた。

http://kumanichi.com/news/local/main/200311/20031127000243.htm