悪のニュース記事では、消費者問題、宗教問題、ネット事件に関する記事を収集しています。関連するニュースを見つけた方は、登録してください。
また、記事に対するコメントや追加情報を投稿することが出来ます。
指定暴力団山口組五菱会系のヤミ金融事件で、警視庁などの合同捜査本部は２６日午後２時半、違法収益約５０００万円を受け取ったとして組織的犯罪処罰法違反（犯罪収益の収受）容疑で指名手配中の五菱会会長高木康男容疑者（５５）＝静岡県焼津市八楠１丁目＝を逮捕した。高木容疑者は黙秘しているという。
ヤミ金融による収益は最盛期に年間１千億円にも上ったとされる。だが、捜査本部が押収したり、確認したりした収益はこの５０００万円を含む約９億円に過ぎない。残りが高木容疑者を経由して山口組総本部（神戸市）に上納された疑いもあるとみて解明を進める。
調べでは、高木容疑者は０１年７月〜今年４月、元暴力団幹部梶山進容疑者（５４）＝組織的犯罪処罰法違反で再逮捕＝の指示で傘下店の店長らが購入した５０００万円相当の割引金融債を受け取った疑い。
高木容疑者は昨年１０月までは山口組系３次団体の陣内組組長で、幼なじみで１歳年下の梶山容疑者は副組長だった。
五菱会は、前身にあたる２次団体美尾組の組長が病気引退したのに伴って昨年１０月に発足。高木容疑者が初代会長に就き、発足と同時に渡辺芳則・山口組５代目組長直属の２次団体になった。
高木容疑者は、神戸市の山口組総本部が出資法違反容疑で家宅捜索を受けた１０月下旬以降、行方がわからなくなっていた。１１月２０日に指名手配されていた。２６日午後、静岡県警に「出頭したい」と自ら連絡、ＪＲ東京駅に現れ、警視庁で逮捕された。
(11/26 17:07)