2003年11月26日(水) 21時34分
誤診認め、再発防止へ 福知山市民病院(京都新聞)
京都府の福知山市民病院で1998年、腹痛を訴え入院した市内の女性=当時(60)=が死亡したのは、医師の誤診が原因として、遺族が市に損害賠償を求め、京都地裁で和解が成立した訴訟について、病院幹部が26日、記者会見した。藤田佳宏院長は「医師らは全力を尽くした」としたうえで初期診断の誤りを認め、再発防止に取り組む考えを示した。
病院側は初期診断と死亡との因果関係を否定するなど全面的に争ってきたが、公判で原告に有利な鑑定が出たため「不毛な係争を続けるより家族の心情を考えた」(藤田院長)結果、約4300万円を支払う条件で和解を申し入れた、という。
藤田院長は「炎症が少ないなど難しい状況だったが、初期診断で見過ごしがあったのは事実。1時は退院間近にまで回復していただけに、たいへん残念」と述べた。(京都新聞)
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20031126-00000068-kyt-l26