2003年11月26日(水) 21時34分
新鮮さと生産者表示が好評 八幡の野菜直売所(京都新聞)
京都府内外の農家が参加する京都府八幡市美濃山の野菜直売所が、消費者に好評だ。新鮮さと生産者の名前を表示しているのが特徴で、開店以来売上は伸び続けている。直売所は「多品目少量販売を進め、品ぞろえをよくしたい」と意気込んでいる。
直売所「朝採り市場」は昨年11月、新興住宅地と農地が隣接する美濃山で、生産者の顔が見える販売をしようと、市内の農家ら約50人が立ち上げた。現在参加者は約130人に増え、京田辺、枚方市のほか、淡路島から特産のくぎ煮を出品する生産者もいる。
店内にはホウレンソウやダイコンなど冬野菜約50種類のほか、へちま水、昔ながらのえさで育てた養鶏場の卵が並ぶ。それぞれ生産者の名前を記したシールが貼られ、同じ野菜でも農家によって値段が異なる。
店を管理するレジャー施設運営会社社員の篠原義三さん(48)は「味や品質は良いが、形が曲がったりして出荷できないものを積極的に並べている。品切れしても、農家から採れたての野菜がすぐに届く」と話す。
毎日午前中は市内外の消費者でにぎわう。京都市伏見区の主婦千原春美さん(31)は「10日に1度は買いに来る。野菜は味が良く、日持ちするし、子どもも喜んで食べる」と満足そう。店はゴルフ練習場やカラオケハウスと隣接しており、買った野菜を直売所に預けて、カラオケを楽しんで帰る女性も多いという。
開店当初の月間売上高は500万円弱だったが、規模の拡大とともに600−700万円に伸びた。篠原さんは「同じ野菜でも栽培時期をずらして競合を避けるなど工夫を重ねたい」と話している。(京都新聞)
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20031126-00000070-kyt-l26