2003年11月25日(火) 08時59分
ポップアップ広告、IEの遮断機能で壊滅へ?(ZDNet)
米Microsoftは来年、Windows XPアップデートの一環として、Internet Explorer(IE)にポップアップ遮断機能を追加する方針だ。同じようなツールはこれまで他社も提供していたが、ブラウザ市場がIEの独占状態にあることを考えると、これによってついにポップアップバブルが弾けるかもしれないと、広告関係者やインターネット観測筋は予測する。
著名セキュリティ/プライバシー専門家のリチャード・スミス氏は「もしMicrosoftが適切な措置を取れば、ポップアップの利用は激減すると思う」と話す。
パブリッシャーや広告主の中には、最も効果的な広告ツールが失われることへの懸念から、ポップアップ遮断ツールを回避して広告の提供を続ける手法の開発に当たっているところもある。しかし、これまでポップアップに頼ってきた広告主の多くは抵抗するよりも、ポップアップ断念を強いられる可能性のあるこの大きな変化を受け入れる姿勢だ。
Webベースの広告技術提供企業は最悪の事態に備えているようだ。ポップアップ広告配信大手のDoubleClickは、IEのポップアップ遮断が標準機能になった場合はバナーとリッチメディア広告を活用すると述べている。
DoubleClickの技術部門共同創設者で、現在はオンライン広告バナー会社PointRollのCOOを務めるクリス・サリダキス氏は、ポップアップ遮断機能が行き渡ることで、例えばカジノなど、ポップアップをクリックしてくれる数少ないユーザーを頼みにしているダイレクトマーケティング業者は大きな打撃を受けるだろうと予想。しかし大手広告主の間では既にポップアップ離れが起きているため、影響は少ないと同氏は見ている。(ZDNet)
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20031125-00000022-zdn-sci