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調査内容は、食器類の表示のチェックや有害物質などの溶出試験、使用されたときの気密性やにおい漏れなどの調査を実施した。調査対象は、ふた付き容器、皿、わんなどの合成樹脂加工品や合成漆器類、陶磁器類の計九十銘柄。
合成樹脂加工品や合成漆器類には「家庭用品品質表示法」で定められた表示が義務づけられている。しかし、表示者名や住所、電話番号など、責任の所在が明らかにされていないなど、表示内容に不備がある物が多かった。同センター商品テスト課の小林有一課長は、「製造会社側の意識がまだ低い。買う側がきちんと確認してほしい」と指摘する。カドミウムや鉛などの有害物質の溶出検査の結果は、すべて基準値以下だった。上薬を溶かすために鉛を使う上絵塗りの陶器については、「一度洗って上絵が落ちないことを確認してから使用してほしい」と、アドバイスする。
また、合成樹脂加工品や合成漆器類で、「完全密封」「漏れない」などの表示があっても、実際には水や油が漏れる物もあった。また、電子レンジの使用や耐熱性に問題があり、ふたが閉まりにくくなったり、傷ができたりする物も。「百円ショップで売られている物に限らず、プラスチック容器は、油の多い食品を入れて電子レンジを使用することには向かない」と注意を呼びかけている。
アンケートの結果、食器類を購入した人の九割以上が「満足」「どちらかというと満足」と答えた。同センターでは、「目的にかなった商品を購入し、適切に使用することが重要。環境への負荷を考えて、安いからといって不要な物は買わないでほしい」と訴えている。
http://www.tokyo-np.co.jp/00/tcg/20031125/lcl_____tcg_____001.shtml