2003年11月25日(火) 18時41分
「正しい性知識普及用CDーROM」小中高教員へ770枚贈呈−−県医師会 /岩手(毎日新聞)
◇感染症の全国調査結果、避妊方法など、450枚をスライド用に−−一部は教材に
県の10代の人工妊娠中絶率が全国平均より高く、教育現場の性教育を充実させようと、県医師会(石川育成会長)は、県内の小中高校の教員向けに770枚の「正しい性知識普及用CDーROM」を配布した。一部はそのまま児童や生徒向けの教材に使われる。
CDーROMでは、携帯電話の出会い系サイトや10代の中絶、性感染症の増加など、思春期の子供たちを取り巻く性風俗の乱れが社会問題となっている現状を踏まえ、性感染症の全国調査結果や避妊方法のほか、思春期や性とは何かを紹介した450枚をスライド用にまとめている。
同医師会によると、県内の20歳以下の人口1000人当たりの人工妊娠中絶は、96年の約10人から00年は約16人と増加傾向にあり、岩手県は全国調査でも常にワースト10に入っている。
県医師会思春期保健対策委員会の小林高委員長は「教員には避妊の必要性はもちろん、性や自分の身体を大事にすることを児童や生徒に教えてほしい」と話している。【手塚さや香】(毎日新聞)
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20031125-00000002-mai-l03