2003年11月23日(日) 19時38分
全国被害者集会 消費者金融の問題点などで意見交換(熊本日日新聞)
武富士の盗聴問題を端緒に消費者金融の問題点を話し合ったパネルディスカッション=熊本市民会館 | | |
全国クレ・サラ・ヤミ金・商工ローン被害者交流集会二日目の二十三日、熊本市の市民会館で多重債務社会をテーマにしたパネルディスカッションがあり、元消費者金融社員ら四人のパネリストが消費者金融の問題点やマスコミ、消費者の在り方などについて意見を交わした。
パネル討論では、コーディネーターを務めたジャーナリストの大谷昭宏氏が「違法な取り立てをする消費者金融が、テレビCMなどで大々的に宣伝できる社会に問題がある」などと問題提起。
弁護士の新里宏二氏が「マスコミを含め世論が、暴利をむさぼる消費者金融は悪だということを訴え続けるべきだ」と話し、消費者金融社員もノルマに追われ、支払い義務のない債権を請求している現状を報告した。
元社員は「徹底した社員教育でマインドコントロールされていた。軍隊みたいだった」と内情を訴えた。
ヤミ金被害者救済連絡協議会を立ち上げるなど、全国に先駆けて対策に乗りだした長野県の田中康夫知事の講演もあり、「これまでの行政は啓発活動に終始していたが、ヤミ金の口座を凍結することで新たな被害を防ぐことができた」などと話した。
http://kumanichi.com/news/local/main/200311/20031123000258.htm