2003年11月22日(土) 00時00分

牛乳７４００本、回収命令 大腸菌群見つかる （東京新聞）

　下仁田町と千代田町の二業者が製造した牛乳から大腸菌群が見つかり、県は二十一日、食品衛生法（成分規格違反）に基づき、計七千四百三十二本に回収命令を出した。生産ラインが汚染された可能性があり、飲まずに届け出るよう呼び掛けている。

　回収命令が出されたのは、下仁田町馬山、下仁田酪農業協同組合（金子征洋代表理事組合長）が十七日に製造した「下仁田酪農３・６牛乳」四千二百三十五本と「酪農家のおいしい３・７牛乳」二千三百二十四本。千代田町瀬戸井、川島牛乳（川島祥三さん経営）が十五日に製造した「川島牛乳」八百七十三本。

　大腸菌群は自然界に分布している菌で、汚染度を測る指標とされている。館林、富岡両保健福祉事務所の抜き取り調査でわかった。汚染により病原菌がいる可能性もあるが、現在までに健康被害の届け出はないという。

　川島牛乳は今年六月にも大腸菌群が見つかり、指導を受けていた。二業者は、十七日から二十日までに同じラインで製造した牛乳や飲料水計二万一千五百七十八本を自主回収する。

　下仁田農協製造の回収命令品は、埼玉や東京、千葉、新潟の四県のスーパーなどにも出荷されている。

http://www.tokyo-np.co.jp/00/gnm/20031122/lcl_____gnm_____004.shtml