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2003年11月22日(土) 06時44分

横領隠しでパソコン廃棄、フィットネスクラブ社員逮捕読売新聞

 「サッポロホールディングス」(本社・東京都渋谷区)の子会社で、フィットネスクラブを運営する「サッポロスポーツプラザ」(高橋賢治社長)の埼玉県川口市にある支店「パル川口」で、男性社員が今月中旬、入会金などの使い込みが発覚するのを恐れ、支店から会計ソフトの入ったパソコン8台を盗んで捨てていたことが21日、わかった。

 川口署は窃盗事件として調べている。

 パソコンには、会員計約5000人分の個人情報も入力されており、同支店で7台を回収したが、約3000人分の個人情報が入った1台は不明で、高橋社長は「会員に架空請求が届く危険性もあり、一刻も早い発見と回収に努める」としている。

 同社によると、今月13日朝、出勤した社員が、支店事務室にあった8台のパソコンすべてがなくなっているのに気づき、川口署に通報。同支店で、使い込みのうわさがあった30歳代のマネジャー男性に話を聞いたところ、入会金など約30万円の着服を認め、パソコンを盗んで埼玉県と東京都の県境近くの荒川河川敷に捨てたと話したことから、付近を捜し、13日のうちに7台のパソコンを発見、回収した。

 マネジャーは「パソコンがなくなれば着服をごまかせると思った。個人情報が悪用されることまでは頭が回らなかった」などと話しているという。同社は、業務上横領罪でマネジャーの刑事告訴も検討している。

 不明のパソコンには、会計ソフトのほか、1995年5月から2001年12月末までに入会した会員の「銀行口座番号」「住所」「電話番号」「生年月日」などが保存されているが、パスワードを入力しないと閲覧は難しいという。(読売新聞)

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20031122-00000401-yom-soci