2003年11月21日(金) 00時00分

誘拐偽装の恐喝未遂容疑 少年ら４人逮捕　警視庁 （東京新聞）

　お年寄りに「孫を誘拐した」などとうその脅迫電話をかけ、身代金名目で現金を要求する恐喝事件で、警視庁捜査一課は二十日までに、恐喝未遂の疑いで住所不定、無職堀井亮（２３）、東京都中野区新井四、同小椋昇（２９）、新宿区上落合二、同武居稿太郎（２３）、豊島区の同少年（１９）の四容疑者を逮捕した。

　調べでは、堀井容疑者らは十九日午前八時二十分ごろ、豊島区のホテルから、一人が孫と偽って携帯電話で福岡県太宰府市の無職女性（６９）に「おばあちゃん、助けて。ヤクザの女に手を出してしまった。おばあちゃんにしか言えない」などと泣き声で電話。さらにもう一人が誘拐犯役になり、「孫を連れてきた。五十三万円用意しろ」と脅迫し、現金を脅し取ろうとした疑い。四人は容疑を認めている。こうした脅迫電話は今年二月から首都圏を中心に全国で相次ぎ、二十日現在で五十二件の被害届が出されている。うち八件は被害者が犯人の要求通りに現金を指定口座に振り込み、総被害額は一千万円以上に上る。捜査一課は別のグループが犯行に関与しているとみて調べている。

http://www.tokyo-np.co.jp/00/sya/20031121/mng_____sya_____011.shtml