2003年11月21日(金) 11時37分

＜山形新聞＞医療広告企画の掲載中止　医療法に抵触の恐れ（毎日新聞）

　山形新聞社（本社・山形市）は、１０月末まで随時掲載していた医療機関を紹介する広告企画「メディカル・ナビゲーション」が医療法に抵触する恐れがあるとして、今後、掲載することを中止した。

　同社によると、この企画は同新聞社広告局が立案し、昨年１１月から、同局企画開発部の担当者が取材し、紙面の半分以上を使って記事のような体裁の「企画特集」として掲載。これまで計９病院・医院の院内設備などを写真と共に紹介した。一部の病院に対しては、記事自体の「企画制作料」や紙面をパンフレット化する代金などの名目で料金を請求していたという。

　医療法では医療機関の広告について、医師の氏名や所在地、診療科名などを限定して定めており、１０月下旬に社内から「医療法の広告規制に抵触するのでは」との指摘があった。同社は１０月３０日から掲載を見合わせていた。

　同新聞社の社内調査チームが調べたところ、掲載申し込みや取材の際、病院側に報道記事と誤解をさせるような説明をしていたことも判明した。

　同社の朝井正夫総務局長は「企画特集はあくまで広告で、法に抵触する恐れがあると判断した。再発防止のため、広告審査の強化に努めたい」と話した。【大場あい】（毎日新聞）

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20031121-00001032-mai-soci