2003年11月20日(木) 21時00分
白血病検査後に心停止、東京医大病院で事故相次ぐ(日経新聞)
東京医大病院(東京都新宿区)で3月、白血病の疑いのある70代の男性が胸骨に針を刺して骨髄液を採取する「骨髄穿刺(せんし)」と呼ばれる検査の直後に一時心停止となり、意識不明のまま4月下旬に死亡していたことが20日分かった。病院が同日夜、記者会見で明らかにした。
病院の事故調査委員会が調査したが「容体急変の原因や死因は分からず、医療ミスがあったかどうかも分からなかった」としている。
死亡直後に警視庁新宿署に死因不明の「異状死」として届けた。遺族には経緯を説明し「予期せぬ事態で死亡したことを謝罪した」という。東京都や厚生労働省には17日に報告し「報告の機会を逸していた」と釈明した。
東京医大病院では点滴用のカテーテル(細管)の挿入ミスで患者が意識不明となる事故のほか、20日には難聴の幼児の手術で左右の耳を間違えて切開する事故も明らかになった。〔共同〕(21:00)
http://www.nikkei.co.jp/news/shakai/20031120AT3K2003L20112003.html