2003年11月20日(木) 00時00分
国が和解金支払い/都城病院損賠訴訟(朝日新聞・)
宮崎県都城市の国立都城病院(奥村恭久院長)で98年、下あごの手術を受けた後に死亡した鹿児島県曽於郡の女性(当時62)の夫と子供2人の遺族3人が、国に慰謝料など約5900万円の損害賠償を求めていた訴訟の和解協議が19日、鹿児島地裁(和田康則裁判長)であり、国側が和解金を支払うことで同意した。金額は遺族の意向で公表されなかった。
訴えによると、女性は98年12月、同病院で下あごの骨髄炎と診断され、骨の除去手術を受けた。手術後、病室で口にたまった血やたんで呼吸困難になったが、看護師が吸入する酸素の準備に追われている間に呼吸が停止。担当医などが心臓マッサージなどをしたが、まもなく死亡した。原告は「病院側が注意義務を怠ったため死亡した」などと主張していた。
奥村院長は「結果的にこのような事態になったことを重く受け止め、今後、安全な医療ができるよう改める」と話した。
(11/20)
http://mytown.asahi.com/kagoshima/news02.asp?kiji=3312
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