2003年11月20日(木) 12時00分
幼児の左右の耳を間違えて切開・東京医大病院(日経新聞)
東京医大病院(東京・新宿、臼井正彦院長)で今年4月、先天性難聴の幼児に人工内耳を埋め込む手術で、右耳に埋め込む予定だったのに誤って左耳を切開してしまったことが20日、分かった。切開した段階でミスに気づき、すぐに縫合、予定通り右耳に人工内耳を埋め込み、幼児の容体に問題はないという。
臼井院長は「あってはならない医療事故を起こしてしまい、心からおわび申し上げます」とミスを認め、謝罪した。同病院によると、幼児の次に人工内耳の埋め込み手術を予定していた別の幼児が前日に埋め込み部位を右耳から左耳に変更。ところが看護師が最初に手術をする幼児の手術準備をする際、手術機器の配置を左右間違えたうえ、医師も気づかず誤って左耳後部を切開したという。内耳を埋め込もうとした別の医師が左右の間違いに気づいたという。
同病院は「今後は家族にも手術部位を確認してもらい、マークをつけておくなどの対策を取る」と説明している。(12:00)
http://www.nikkei.co.jp/news/shakai/20031120AT1G2000H20112003.html