学校・地域・保護者がスクラム防犯ベルで児童守ろう高岡・牧野小子どもたちの安全を守るため、牧野小ＰＴＡが全児童に配った防犯ベル＝高岡市の牧野小で（東京新聞）

2003年11月19日(水) 00時00分

　子どもたちを犯罪から守るため、高岡市の牧野小ＰＴＡは十八日、全児童五百一人に防犯ベルを配った。関係者は「学校、地域、保護者が一体となって取り組みたい」と防犯ベルの効果に期待を寄せている。　（木村　尚公）

　今年一月と六月、インターネットの掲示板に県内の小学生を狙った殺人予告が載せられた。同校でも九月の住民運動会の際、児童が数人の若い男から石などを投げつけられたことがあり、ＰＴＡは、児童の安全対策を協議していた。

　この日同校で行われた贈呈式で、奥村勝治ＰＴＡ会長は「人から脅かされたりしたら、ベルを鳴らして周りの人に助けを求めてください」と呼び掛け、児童の代表に防犯ベルを手渡した。これに対し五年生の金田希美さんらは「防犯ベルで自分たちを守ります」とお礼の言葉を述べた。

　さらに同校ＰＴＡは、同日開かれた集会で「緊急時対応マニュアル」を策定し、五段階に分けて緊急時の連絡や登下校の方法を決めた。同校では年末までにマニュアルに沿った訓練を行い、児童の安全確保に万全を期す。

悪のニュース記事