2003年11月19日(水) 23時42分
「宿泊拒否は憲法に反する」ハンセン病訴訟の志村さん(日経新聞)
熊本県南小国町・黒川温泉の「アイレディース宮殿黒川温泉ホテル」がハンセン病の元患者の宿泊を拒否した問題で、ハンセン病西日本訴訟原告団副団長の志村康さん(70)は19日、入所している国立ハンセン病療養所「菊池恵楓園」(同県合志町)で記者会見し、「明らかに憲法に反する行為。人道上においても許されない」と抗議した。
同ホテルの前田篤子総支配人は記者会見で「考え方を見直さなければならない。今後(入所者の宿泊を拒否した)菊池恵楓園に行き、元患者らに謝罪したい」と述べ、20日に同園を訪ねる考えを示した。
熊本県の潮谷義子知事は同日、法務省で吉戒修一・人権擁護局長と会い、連携して調査を進める方針を確認。県は同日のホテル立ち入り調査で関係者から事情聴取し、予約表などの書類提出を受けた。県と熊本地方法務局は、旅館業法違反容疑での刑事告発を検討している。(23:42)
http://www.nikkei.co.jp/news/shakai/20031120AT3K1903R19112003.html