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「きれいごとを言わない社長の姿勢に感銘を受けた」。日本テレビの安藤正臣プロデューサー(41)は、不正に走った動機の一つに、視聴率を重視する萩原敏雄社長の姿勢を挙げていた。自分たちの降格を告げた18日の会見で、日テレ首脳陣は、苦渋の表情を浮かべながらも、なお視聴率にはこだわらざるをえないと語った。
「今も視聴率は高いことにこしたことはないと思っているか」と質問が飛んだ。18日夜、東京・汐留で開かれた日本テレビの会見。氏家斉一郎会長は「大株主の読売新聞のトップに相談に行った時、その話があった。部数は新聞社の死活問題。視聴率もそうだ。しかしながら視聴率を低俗化したらだめだ」と強調。「今、低劣番組をつくってもだめ。質の向上と視聴率は並行していると確信している」と語った。
一方、副社長に降格となった制作畑出身の萩原敏雄社長。今回の問題が発覚した際の記者会見と同様に「視聴率が媒体価値を示す唯一の指標であることは否定できない。企業として高視聴率を目指すのを目標に掲げることは間違っていない」と持論を展開した。
氏家氏は、直前の取締役会で決まった幹部の「玉突き降格人事」について、「私どもは社外役員が4人いて相談したが、取締役会での責任ではないということになった」とする一方、「世間を騒がせた。道義的責任があるので私から申し出た」と説明した。
「『取締役会に責任がない』という理由は何か」。記者から問われると、氏家氏は「細かく議論すると、法律的に違反しているかどうかになる」「テレビ業界全体の流れの中で起こったという判断で、監視のためにいる社外取締役は、法律違反にならないということだった」と反論した。さらに、経営責任について質問されると、「道義的責任はある。感情的議論をしてもしょうがない」などと語った。(11/18 21:54)